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リレーエッセイ自立支援法「廃止」の先は? -鈴木 勉

自立支援法「廃止」の先はどうなる?!

なんと民主党が大勝した。小泉政権からの痛みに耐えかねた結果だろう。しかし、なんで民主党が社民党と連立を組むの?なんで国民新党を入れるの?TV報道をよく見聞きするが、結局わからん…。やっぱり数だけの論理?

さて、民主党は自立支援法は廃止すると明言している。僕も含めて障がい者にとっては大きいことだ。原則1割の自己負担を廃止して、ほぼ支援費制度に近いものにもどす考えだと聞いている。「利用者の支払い能力に応じた応能負担を基本とする総合的な制度」として新しく障がい者総合福祉法とかを制定するらしい。

しかし本当にどこまで利用者の支払い能力に応じた制度になるのかが心配だ。障がい者本人の収入なのか、家族も含めた同居世帯の収入なのか、今のところはっきりしていない。たしかに収入の多い家庭と少ない家庭とは区別してほしいとは思う。

我が家は、昨年、長年受給していた生活保護をようやく切った。

支援費以前は全身性介護派遣事業を使っていたので、4人家族でなんとか暮らしていけるくらいの収入があると、自己負担額は月額5〜10万円くらい。その分を稼ごうとすればさらに負担額が上がっていくので、生活保護は切るに切れなかった。

支援費制度になって自己負担額が減ったと思ったところに自立支援法。我が家は所得割の上限で月額2万3000円の自己負担になる。生活保護を切ってやっとなんとかやっていけるかどうかというくらいの収入で、月額2万3000円は大きい。まさに自立阻害法だった。このせいで家賃の安いところに引っ越した人は何家族いただろう。

尼崎市が、所得の低い家庭には減免措置をとることになって、月額3000円になったので、どうにかやっていけるようになった。

(2009/11/06)

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