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まねき猫通信100ぴきめ(2010年11月2日発行)

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トリの眼・ムシの目・ニャンコの目 (巻頭コラム)

「新世紀の幕開けだ。しかも千年に一度のミレニアム」と、浮かれはしゃいだのも一昔前のこと。「21世紀は平和と人権の世紀」だと何度聞かされたことか。もちろん、戦争に明け暮れた20世紀を慮って「新世紀こそは良い時代になってほしい」との願いが込められた言辞だったのだろうが、現実はあまりにも「非・平和」「反・人権」的様相だ。その中にあって理想のみを云々すれば、かえって過酷な現実が肯定されるという皮肉しか生まない。

環境破壊、人間の機械化、生活と社会のデジタル化、この三つの現実は、私たちをどこへ連れて行くのだろう。一方で「環境保護、人間回復、生活と社会の再構築」を訴えても、どこか虚しくなぜか切ない。「エコ」がすでに資本の生存戦略であり、多文化共生は国家の施策だからだ。「人間らしさ」の規定すら資本と国家に牛耳られているのが21世紀だ、と肝に銘じておこう。その上でなお「人類の滅亡か共存か、第三の道はない」と、唱え続けたい。

地球という大きな生命体からすれば、人間など癌細胞に等しい。誰が言ったか「人間がいなくなれば環境問題は即時に解決する」と。確かにそうだ!それで、本当に、それでいいのかしら? 秋の夜長に、この「新十年」を恨めしく思う霜月──。(パギ)

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