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まねき猫通信105ひきめ(2011年4月1日発行)

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トリの眼・ムシの目・ニャンコの目 (巻頭コラム)

京都に住む在日韓国人の女性が政治献金をした。受け取った前原誠司は外務大臣を辞めた。『政治資金規正法』は外国人や外国企業からの献金を禁止していて、これに違反すると公民権停止もありうる。

メディアも世論も、そして前原本人も、こぞって「政治と金の問題としてけじめを付けるべし」と主張した。しかし、日本に定住する外国人に選挙権を認めず、その政治参加の道を閉ざしている現状への言及や、ましてや批判は皆無だった。植民地時代から今にいたるまで、3代、4代と世代を継いで日本で生活している「在日朝鮮人」と自らの意志で日本にやってきた「非日本人」を、十把一絡げに「外国人」と称する無神経さに警鐘を鳴らした言論人もいなかった。

オバマが自民党に献金したら、明らかに違法だ。中国共産党が日本共産党に政治資金を出していたら、スパイ工作と見なされるに違いない。シュワルツネッガーが東京都知事選に立候補すると言い出したら、噴飯ものだろう。では、女性が(おそらく)善意で出した20万円は、誰にどのような被害と不利益をもたらしたのか? 今回の件は違法云々で留まらない、実は、この国の社会的・歴史的差別が背景にあるのだ! 前原クン、その程度の主張もできなかったんだね…情けない。(パギ)

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