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まねき猫通信162ひきめ(2016年1月3日発行)WEB版

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トリの眼・ムシの目・ニャンコの目(巻頭コラム)

昨年中に去った人を、有名無名関係なく、徒然に想い出す。鶴見俊輔、桂米朝、BBキング、バーン・ガニア、松谷みよ子、シーナ、福島菊次郎、毛利甚八、水木しげる、山本義彦、ゴールデン街「とんぼ」のママ、野坂昭如。AWAの帝王・元祖スリーパーホールドことバーン・ガニア以外は、一度でも直接会ったことのある人、あるいは、日常親しかった人達だ

『家裁の人』の原作者・毛利甚八とは何度も会い、共に語り、飲み、歌った。家族と親しい編集者以外には病のことを一切口外していなかったので、新聞記事で彼の死亡を知った。一昨年夏に癌を宣告され「余命半年」との診断を受けて、昨年11月に逝った。年末に、豊後高田の自宅にお邪魔して「毛利さん、俺は恨むぞ」と両手を合わせた

彼が病床で書き抜いた『<家裁の人>から君への遺言』の後書きには「<贖罪>や<反省>という言葉がある。その言葉が語られる時、人はどうしても深刻で真面目な表情をしていなければならないと考えられている。そして反省する人が苦しんでいなければ誠実さに欠け、罪を償う資格を持たないのだと。…そのような緊張をほどいた場所はないだろうか。とぼくは考えた…」と記されていた。2016年、そんな場所を探してみたいと思う。(パギ)

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