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まねき猫通信185ひきめ(2017年12月11日発行)WEB版

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トリの眼・ムシの目・ニャンコの目(巻頭コラム)

 平成天皇コト明仁の生前退位が2019年4月と決まった。自動的に現皇太子の浩宮徳仁が、第126代天皇に即位する。年号を付けて呼称するのは当該天皇が死去した後でなければならず、また「126代」も科学的根拠に極めて乏しいが、兎にも角にも「Xデー」を回避して2020年に開催すると豪語している東京オリンピックで「新天皇」の世界的お披露目をするのが目的である

1946年「食糧メーデー」で掲げられたプラカードには「ヒロヒト 詔書曰ク 国体はゴジされたぞ 朕はタラフク食ってるぞ ナンジ人民 飢えて死ね ギョメイギョジ」と書かれてあった。明治以降、日本人が「天皇および天皇制」を少しでも対象化し得たのは、戦争で廃墟・焦土と化した中で飢えに苦しんでいた極短期間だけではなかったか

今はどうだ?国家・国民こぞって「天皇(制)大賛成」であり、生前退位に異議を申し立てた政党も皆無だった。改めて断っておくが、天皇および皇室に属する個々人は法的には「人」ではないから、彼・彼女らに人権などない。故に選挙権もない。健康状態がどうであれ、死ぬまで国務に勤しむのが「象徴」の仕事だ。「お労しい」のは貧困と格差に喘ぐ人民であって老化した天皇ではない。騙されたらイカンゼヨ!(パギ)

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