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まねき猫通信190ひきめ(2018年5月12日発行)WEB版

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トリの眼・ムシの目・ニャンコの目(巻頭コラム)

 鶴見俊輔さんが逝って、もうすぐ3年が経つ。生きておられたら、昨今の「政治漫画」をどう評されただろうか?

2000年の秋、京都イタリア会館で僕は初めて「君が代尽くし」を披露した。前年に制定された「国旗国歌法」へのアンチと揶揄を込めて「君が代」を「河内音頭、都々逸、詩吟、ロシア民謡、韓国語、中国語、英語」で歌い、最後に「フィリピンの君が代」と「君が代ブギ」で締めるというネタだ。ネタおろしの緊張をよそに、客席前方でゲラゲラ笑う声がステージにまで届いた。声の主は鶴見さんだった

講演でも日常会話でも、鶴見さんは「これは問題ですね」と言ったかと思うと、沈思黙考することが多々あった。10秒の時もあれば1分以上続く場合も。ある時、「親が子を殺す、子が親を殺す。気持ちが萎えて仕方ない…これは問題ですね」と話してから一瞬の沈黙の後、「そうだ、日本のババァは男を殺せ! 文化勲章受賞者を、一日に一人ずつ殺せ! 老婆が、昨日も殺した、今日も殺した…連日報道されれば、私たちに<反発力>が生まれますよ」。納得したように微笑んで、頬は少し紅潮していた。(パギ)

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