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まねき猫通信76ぴきめ(2008年11月2日発行)

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トリの眼・ムシの目・ニャンコの目 (巻頭コラム)

「誰でもよかった」「生活に望みが見えない」といって、人を殺す。しかも一人二人ではない、相当数の人間を…。東京秋葉原の「通り魔殺人」事件、大阪難波の「個室ビデオ店放火」事件、いずれも犯人は生活困窮者である。メディアは「おそろしい」という恐怖感を煽りつつ「しかしこういう事件が生まれる社会的背景がある」と指摘する。指摘するが徹底分析はしない。

「誰でもよかった」のなら、何故、この国の為政者や資本家、御用学者などを狙わなかったのか?「殺せそうな奴なら誰でも良かった」が本心なのだ。「生活に望みが見えない」ことが何故殺人に繋がるのか?「望み」ではなく「他者」が見えなかったのだ。殺人にもリアリティが欠如している。何故殺したのか、何故殺されなければならなかったのか…「わからない」。その苛立ちは、何故政権を放り出したのか…「わからない」と同根だ。

弱者が弱者を殺す。この悪循環は今に始まったことではない。「格差社会」などというのっぺりした用語で言いくるめているかぎり、殺人はまた起こるだろう。

「戦争と死刑」という殺人のみが国事行為として合法なのである。我々弱者は、堂々と非合法を生き抜こう。殺さない・殺されない・殺させない!(パギ)

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