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トホホ…のバリアフリー/佐野武和

おいらが住んでいるのは関西圏と言ってもJR北陸線の沿線だ。長らく滋賀県内北陸線の駅にはエレベーターなぞ無縁であったが、ここんところ一気にバリアフリーが進んだ。駅の改築が進んだ結果であり、喜ばしい。いや喜ばしいはずだ。

しかしどことなくしっくりといかないのだ。たとえば、年々増加する観光客を当て込んで長浜駅は、全面改築橋上駅で四基のエレベーターが稼働する、見違えるほどの駅に変身した。しかし北国の寒さを避けるための待合い室は、重たいガラスの開きドアだ。ああ惜しい、せっかくやから自動ドアにしてくれトホホ‥。

使えない「障がい者」トイレ

ドラッグストアが田舎町に乱立している。薬屋さんなのに何でも屋さん。売り場面積の広さから、駐車場と障がい者トイレ整備が条例で規定されている。

先日新しくできた某ドラッグストアにて障がい者トイレを利用しての、びっくりレポートが届いた。たしかにひと一倍広い多目的トイレではあったが、全く手すりが無いのだ。笑ってしまう驚きのトホホ‥だ。

長浜警察署の障がい者トイレは最悪だ。先日利用する機会があった。いや悪事を働いた訳ではなく、駐車許可証の書き換えに行ったときだ。本当だって、悪いことしていません。

トイレの中が、掃除用具置き場になっているのだ。バケツは困る。手すりにぞうきんを干すのやめてくれと言いたい。警察ということもあって申し入れをせずにすごすごと帰ってしまった自分がいて、情けなくってトホホ‥だ。

トホホな全国情報募集する

当事者の意見を形式的にしか聞かないしくみの中でバリアフリー化が進められていることに、警鐘を鳴らしたい。そもそも必要以上の段差のある建物設計が、ユニバーサルな考え方に反していること、長いスロープはそれ自体がバリアであることの基本認識がほしい。

妊婦や杖をついている人たちを含めての歩行弱者、視覚障がい者にとってのトイレ内情報、スリッパ履き替えが強制される公共施設など、バリアフリーの落とし穴が存在する。

そこで提案したい。トホホのバリアフリー全国情報を募集したい。せっかくのバリアフリーが惜しいぞ!やっぱり変やで、という生活密着情報をとりあえずメールでください。(potato7z@mx.biwa.ne.jp)

そこで勇気を出して長浜警察署に申し入れをすることにする。

(2007/02/20)



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