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当事者リレーエッセイ:インターネットの力はすごい 山田ひろみ

「1万人の第九」に出演

昨年12月に、毎年恒例の大阪城ホールの設立記念イベント「サントリー 1万人の第九」に出演しました。イベントの存在は、10年前に知りましたが、不安で参加に踏み切れませんでした。一昨年また「音楽をしたい」と思い、申し込みましたが、抽選に外れました。とりあえずジャズピアノを始めましたが、そして昨年、再度申し込み、見事当選しました。

練習会場は、東京・近畿合わせて34カ所あり、私は普段家事援助のサービスを受けている事業所が入っている建物での練習だったので、毎週歩いて通いました。

私のクラスは、約230人程でした。毎回隣に座る人も変わるので、ヘルパーと一緒でした。私の目標は、クラスで友達を作り、本番はヘルパーなしで参加することでした。

総監督の佐渡さんと参加者の思いをつなぐ目的で、第九のHPに「交換絵日記」が開設されていました。参加の動機、レッスンの様子などを書きます。私も勇気を出して、障がいのことや、参加の動機、本番の目標などを書いて、「声をかけてください」と投稿しました。

投稿が出た翌週、いつものようにレッスン会場まで歩いていると、クラスの人が声をかけてくれました。会場に入ると別の人も声をかけてくれました。「みんな気にかけてるから、何でも言ってね」との言葉は、本当に嬉しかったし、インターネットの力はすごいなと驚きました。

先生もその交換絵日記を読んでいただいているので、「喉のこのへんを…」とか、「そっちに向かって…」と言ったあいまい語は、視覚障がい者に分かりにくいことを伝え、、「具体的に伝えて欲しい」と投稿しました。その投稿後、先生はあいまい語の後に言い直して頂いたりもしました。投稿は勇気がいりますが、こんな反応があると「投稿してよかった」と、嬉しくなります。

みんな悩みを抱えながら生きている

9月から始まった12回のレッスンの最後の方は、ヘルパーがいない時もありましたが、周りの人がウォーミングアップの体操の時も手伝ってくれたので、楽しく参加できました。

そして本番は、最初にメールアドレスと電話番号を教えてくれた友達と隣の席で歌うことができ、とても感動しました。また私の周りの席の人は、体感機能障がいの人や、骨折している人など、自由に動きがとりにくい人たちがいました。そんな人たちとも話ができ、また、健常者も悩みを抱えながら日々を送っていることを、交換絵日記を通じて知り、私もがんばろうと思いました。

あの30周年記念の感動のステージに立てたのも、ヘルパーやクラスメイト、指導してくださった先生や、MBSのスタッフのおかげだと、感謝の気持ちでいっぱいです。

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