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まねき猫通信104ひきめ(2011年3月2日発行)

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トリの眼・ムシの目・ニャンコの目 (巻頭コラム)

明治時代、八百屋の店主「長兵衛」は通称を「八百長」といい、大相撲の年寄・伊勢ノ海五太夫と囲碁仲間だった。囲碁の実力では長兵衛がはるかに優っていたのだが、自店の品物を継続して買ってもらうという商売上の打算から、わざと負けては伊勢ノ海の機嫌をとっていた。その後、勧進相撲発祥の寺・回向院の近くに碁会所が作られた際、長兵衛は、開所式の来賓として招かれた本因坊・秀元と互角の勝負をやってのけた。それで、本当の実力が世間に知れわたってしまった。以来、真剣に闘っているようにふるまいながら、事前に示し合わせた通りに勝負をつけることを「八百長」と呼ぶようになった。

「八百長は注射」「真剣勝負はガチンコ」、周知の如く相撲業界の隠語である。そのような言葉が存在すること自体、「八百長」の長い伝統を物語っている。「いままで八百長は存在しなかった」と断言した協会理事長こそが、その白々しさを一番感じていただろう。

国技という虚偽にしがみつき、実態は興業団体なのに財団法人という特権を笠に着て、利権にまみれてきた大相撲協会の体質こそは「詐欺・ 八百長」そのものだ。

詐欺・八百長では、民主党政権とて「同体」――「行司差し違えにより取り直し」と裁定する。(パギ)

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